「みんな子どもの頃、食べましたよね? 自販機で買えるハンバーガー。あれって本当に全部なくなっちゃったんですかね?」今回の調査は、そんな編集部員Aの素朴な問いから始まった。1970〜80年代、秋田県内のスポーツ施設やレジャー施設の一角で、行列ができるほど人気を博していたBiGバーガー。自販機の購入ボタンを押して1分後、手に持てないくらい熱々の状態で出てくる箱入りハンバーガーに当時の子どもたちは皆、顔をゆがめながらかぶりついていた。パンにハンバーグが挟まっているだけの見た目は少しチープな感じがしたものの、モチモチのパン、肉厚のハンバーグには食べ応えがあって満足感は高かったことを覚えている。ああ、もう一度君に会いたい……Aの言葉に過去の記憶を呼び起こされた調査隊の面々は、一致団結して製造元を調べ、アポの電話を入れると、その数分後には目的地へ出発したのだった(思い出のハンバーガーに再会できるかも、という淡い期待を抱きながら)。電話を入れてから30分後にピンポンを鳴らすという、はた迷惑なオジサンたちを嫌な顔ひとつせず出迎えてくれたのは森林さんご夫婦。「おそらくBiGバーガーを探しにきたのだと思いますが、報道でも出たとおり、自販機は数年前にすべて撤去してしまったんですよ」「そうなんですね、残念! 古14 年齢はオットーさんと同じくらい。そして好奇心の旺盛さもオットーさんによく似た編集部の面々が、謎を謎のままにしておくわけにはいかないと、いま無性に気になる「アレ」の解明に挑みます。 BiGバーガーfile 4W u n d e r b a r !
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