Otto Vol.18
25/36

ポッポガーリックハンバーグ営休23 千秋公園のお堀端にたたずむ洋食店を、ふらりと訪れた。窓枠で切り取られた景色が印象的な店内と、丁寧に時を刻んできた趣のある調度品。調理場には、真剣な面持ちで肉をこねる店主。そんな美味との出会いを予感させる雰囲気に、私の気持ちは高ぶった。 オーダーしたのは、ガーリックハンバーグ。ジューシーなハンバーグにガーリックソースがたっぷりかかった一品は、濃厚だけどクドくなく、セットのライスの助けを借りなくても単独でパクパクいける味。この組み合わせでライスではなくハンバーグをおかわりしたいと思ったのは、初めてかもしれない。 肉にはうるさいドイツのおじさんを魅了したハンバーグの作り手は、金野清隆さん。20代後半までは料理と縁遠い道を歩んでいたものの、秋田県能代市で父親が営んでいた店の常連客から「あのハンバーグを絶メシにしないで!」と言われ転身、味を受け継ぐことを決意。今は先代の料理を知る人々から「やっぱりこの味だよ」と言ってもらえることが、やりがいのひとつになっている。 since1977。親子でリレーしてきた味が、孫の代にも受け継がれていくことを願わずにはいられない。ライス・みそ汁付き(税込)秋田県秋田市千秋明徳町2-23 ☎018-874-7298  11:30-14:30(LO14:00)、17:30-20:30(LO20:00)  月曜定休(祝日の場合は営業)vol.18200gオットーさんの¥1,490男飯

元のページ  ../index.html#25

このブックを見る