Otto Vol.2
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(税込)逸品かわつらせっつかんしつふん      鎌倉時代に始まったとされる、湯沢市川連地区での漆器づくり。今なお100以上の工房が軒を連ねる町は、職人たちの切磋琢磨により、魅力的な器を生み出し続けている。独創性や若い感性を否定しない風土も特徴的だ。その象徴とも言えるのが、漆工房摂津の「銀彩ぐい呑み」。長年伝わる技術を生かしながら、新たな技法を柔軟に取り入れた一品は、贈り物としてだけでなく、自分用にも積極的に選ばれている。コラボレーション。銀地仕上げの部分は経年で色の変化を楽しむことができるが、磨き直すと本来の輝きを取り戻すという。こんな器が手元にあったら、いつもの晩酌が特別な時間になるに違いない。秋田市に店舗を構え、桜皮細工をはじめとした伝統工芸品や、ギフト商品を幅広く取り扱う株式会社桜竹の代表取締役専務・菅原慎次郎さんも、日ごろから銀彩ぐい呑みを愛用する一人。「とても木製の漆器には見えない、重厚感のある外観に惹かれました。そして熱を伝えにくい木の特性を生かし、温かい飲み物を入れても手が熱くならず、氷を入れても溶けにくいと使い勝手に優れている。さすがは普段使いの器として歴史を重ねてきた川連漆器です。よく考えられているなと感心しました」卓上で主張しすぎないシンプルな形。銀粉と乾漆粉、光沢とマットの美しい木 製 漆 器に見えない 独 特な質 感の 漆 器54mm×54mm×77mm(紙化粧箱入り)08取材協力:株式会社桜竹秋田市将軍野南4-1-12 TEL 018-846-4888価格 ¥16,200銀彩ぐい呑み(大)

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