Otto Vol.2
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スポットに連れて行ってもらってから、すっかりこの空間のと虜りこになってしまった私。以前は一次会が終わるとすぐに家に帰っていたが、最近はそのあとのスナック巡りが定番のコースになりつつある。から、文字通り流れて秋田市山王のコンカドールへ。「ファンキーなママがいる」という事前情報をキャッチしていたこともあって、訪れる前から高い期待を抱いていた。「ちょっとあなたたち!リュームで飛んでくる怒号。「すみません」はすぐに分かるが(時間もそんなに遅れていないし)、あえて叱咤のフレーズを厳粛に受け止めるスナック的な通過儀礼。上品に出迎えられるより、相手との距離感が一気に詰まる気がするから不思議だ。ジュアルに」をテーマにしたスナック。こぢんまりとした店内には私にも分か最           と私たち。数ヶ月前、職場の同僚にスナックという日本独特のナイト今夜は、とあるイベントの打ち上げ遅いわよ!」扉を開けるやいなや、MAXボこれこれ。本気で怒っていないことコンカドールは「秋田の地酒をカるくらい、入手の困難な人気銘柄がそろっていて、単純にそれらを楽しみたい人々も足繁く通っているらしい。せっかくなので貴重な一杯をいただこうと、じっくり銘柄を選んでいると、「なにをあなたは選んでいるの!初はコレよ!」と出されたのは新政酒造のNo.6。次いで齋彌酒造店の美酒の設計、福禄寿酒造の一白水成、日の丸醸造のまんさくの花、阿桜酒造のあざくら……。コンカドールは基本的に、ママが薦める酒をひたすらに飲んでいくシステムだったが、このラインナップなら十分満足。十分元は取れる。店に入って1時間が過ぎた頃。だい12

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