では先の人生に歩を進めましょうか」分の記憶にとどめておきたいと思える素敵なフレーズを、私は即座に手帳へ書き込んだ。も登っては下り、スタート地点に戻った。なかなかの距離を歩いたが、目に映る景色が絶えず変化していくルートは、退屈をみじんも感じさせない魅力的なものだった(自分の体力のなさを痛感させられたことは、ここだけの話)。そべる猫を多く見かけたことも不思議と印象に残った。そのことを伝えると「外に猫が多くいるのは、住民が猫を追い払うことなく、また車通りが少ないといった理由が考えられますね。私の感覚だと、ゆったりしていて住みやすそうだなと思う街に、猫が多い気がします」返ってきた。いが、もし今度どこかへ移り住むことになったら、猫の姿を住みやすさの目安にしてみようと思う。不意に詩人になるカズさん。長く自その後、私たちは小さい坂をいくつ散歩の途中、道行く猫、佇む猫、寝とカズさんから説得力のある言葉がなるほど。当面引っ越しの予定はな 4 22 見よ、この高 台からの眺望を!
元のページ ../index.html#24